2014.02.24 Monday

修学旅行に行ってきました 〜岩手・宮城 世界遺産見学と震災学習プログラム体験〜

YSEブログ:キャンパスニュース
全日制3学科(情報システム科、マイコン・ロボット科、アニメ・デザイン科)の2年生は、平成26年2月18日から20日まで、2泊3日の旅程で岩手県・宮城県に修学旅行に行ってきました。世界遺産である中尊寺や毛越寺、東日本大震災の被災地である宮城県気仙沼地区・南三陸町地区の見学が主な目的でした。
1日目。午前8時に東京駅に集合し、東北新幹線で一ノ関へ。さらにバスで中尊寺に向かいました。世界遺産に登録されている中尊寺は、奥州藤原四代が栄華を誇った時代に建立されました。宝物庫である「讃衡堂」を見学した後「金色堂」の見学です。覆堂に覆われた「金色堂」は総金箔張りで螺鈿細工が施され見事でした。ガイドの方のお話では、この日は偶然見学者が少なく、こんなにじっくり見学できることはめったにないとのことで、正面だけでなく左右からも見学することができました。写真撮影不可でしたのでしっかりと目に焼き付けてきました。 バスで移動後、こちらも世界遺産の「毛越寺」の見学です。雪に覆われた浄土庭園は、この季節でなければ見られない風情豊かなものでした。この浄土庭園の中核をなす大泉ヶ池の周りを15分ほどかけて散策しました。
 
中尊寺金色堂の覆堂             毛越寺の浄土庭園

さらにバスで移動し、この日の最後の見学地「猊鼻渓」に行きました。船内にこたつが設置され上部がビニールで覆われた「こたつ舟」に乗って渓谷を見学しました。船頭さんによると、猊鼻渓には名勝が15ヶ所あるとのことで、それぞれの岩について説明して頂きながら、20分ほど川を上ったところで船を降り、5分ほど歩いて「大猊鼻岩」を見学しました。運玉という石を対岸の岩穴に投げ入れる運試しをした学生もいました。その後、舟に戻り船頭さんの「げいび追分」を聞きながら川を下りました。 見学の後、バスで気仙沼のホテルに向かい、宿泊となりました。
 
こたつ舟                   大猊鼻岩

2日目。午前9時にバスでホテルを出発し、午前は気仙沼地区の震災学習プログラムを体験しました。港ふれあい公園で下車し、語り部ガイドの方から気仙沼港付近の被災状況の説明を頂きました。その後バスに乗車し、気仙沼地域の被災状況を車中から見学しました。瓦礫はすでに片付けられており、更地にかさ上げ工事が行われていました。震災前には色々な施設があったとのことですが、今では更地になってしまっており、被害の大きさを実感させられました。また、震災時には港に備蓄されていた重油タンクが流されて発火し、大きな火災にも見舞われたとのことでした。津波=水という先入観があったため、火災が1週間続いたというお話は衝撃的でした。 その後、ふかひれの加工を行っている石渡商店様の工場見学を行いました。社長様自ら鮫やふかひれ加工について説明頂いた後、震災時のお話を頂きました。震災発生時、社長様は上海で商談中でしたが、ご家族からの連絡を受けて成田空港から車で22時間かけて気仙沼に戻られたこと。震災で工場が流されてしまったこと。従業員の方々の居場所がわからず歩いて何箇所もの避難所を回ったこと。震災から1週間で工場の再開を決め、7月7日にはプレハブで作業を再開したこと。借金や助成金などを投入して6億円かけて新しい工場を建設したことなどをお話頂きました。社長様は3代目とのことですが、震災後社長となり、すぐに再開するという決断をされたとのお話や、震災前は同業者同士の仲が悪かったが、震災後は協力して復興しようという動きになっていることなど、震災がもたらしたポジティブな変化もあったとのことも印象に残りました。
   
語り部ガイドの方による被災状況の説明     石渡商店社長様による被災体験のお話

昼食後はバスで2時間半程度かけて松島に行き、遊覧船で観光しました。松島には多くの島々がありますが、その中にも東日本大震災時に一部が崩落したという島がいくつかありました。ただし、松島は島自体が防波堤の役割を果たしたため、他の地域に比べて被害が少なかったという説明がありました。 見学の後、バスで南三陸町のホテルに向かい、宿泊となりました。
 
 遊覧船で松島を一周             松島を背景に記念撮影

3日目。午前8時45分にバスでホテルを出発し、午前は南三陸町の震災学習プログラムを体験しました。南三陸ポータルセンターまで移動した後、語り部ガイドの方による「私の体験した東日本大震災〜3.11 あの瞬間(とき)を忘れない〜」と題した約50分間のプレゼンテーションがありました。同じ場所の震災前と震災後の比較写真は、特に衝撃的でした。震災前にはごく普通の町並みでしたが、震災後には家屋が瓦礫と化していました。ガイドの方のお母様もいまだに行方不明とのことで、日中はだいぶ明るい表情もできるようになったが、就寝前には涙が出るというお話が印象に残りました。 その後、ガイドの方と一緒にバスで被災地域の見学に行きました。気仙沼と同じく、瓦礫はほとんど撤去され、更地にかさ上げ工事が行われていました。少し高台にある戸倉中学校でバスを降り、ガイドの方の説明を受けました。この中学校の校庭は海抜15メートルでしたが、周囲の地形によって校庭まで津波が押し寄せ渦を巻いた状態になり、逃げ遅れた生徒と助けようとした先生が亡くなったとのことでした。多くの先生や生徒は校庭からさらに高い裏山へと避難し助かったというお話を伺いました。その後、再びバスに乗り、災害対策本部兼遺体安置所となった体育館や高台移転の予定地などを車中から見学しました。南三陸ポータルセンターに戻るとすぐ隣に「南三陸さんさん商店街」というプレハブの商店街があり、食料品、文房具、家電品、日用品などを売っている商店が集まっていました。ここで20分ほど買い物をした後、バスで移動となりました。
 
語り部ガイドの方による被災状況の説明     復興商店街

宿泊したホテルで昼食を取り、バスで約2時間かけて仙台駅に移動し、東北新幹線で東京に戻り、解散となりました。

この修学旅行では、被災地を実際に見て被災した方々のお話を伺うことができ、貴重な体験ができました。この体験を忘れないことが、震災に遭われた方々への思いやりの第一歩だということを心に刻んだ旅行でした。
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    2014.02.24 Monday

    【モバイル・ロボット科】平成25年度 第4回組込みシステム研究会実施報告

    YSEブログ:ロボット・IoTソフト科

    日  時    平成26年2月22日(土) 9:00〜12:30
    開催場所   本校A棟3階 A31教室
    参 加 者    神奈川県内の高等学校の先生方
    講  師    鈴木美朗志(モバイル・ロボット科講師)
    助  手    五十嵐元樹(マイコン・ロボット科2年生)
    内  容    圧力センサーを使用した圧力レベル表示器

    概要:8ビットマイコンPIC12F683で、圧力センサー(FSR402)の値に応じて、LEDを、0個から4個まで光らせる圧力レベル表示器を制作する。

    圧力センサー(FSR402): 圧力センサは圧力を加えると抵抗値が減少するセンサです。仕様では、使用する圧力センサの圧力感知範囲は0.1kg/cm2から10kg/cm2で、最小感度は20gから100gです。





    回路図:


    圧力レベル表示器の動作原理:

    1)押しボタンスイッチPBS1を押すことでスタートする。

    2)圧力センサーに圧力が加わると、センサーの抵抗値は減少し、回路図a点の電圧が上昇する。

    3)a点の電圧は、アナログ入力ピンAN3の入力になり、A−Dコンバータでデジタル値に変換される。A−Dコンバータは10ビットなので、0から1023までの範囲の値となる。

    4)このデジタル値を4つの範囲に分けてLEDを光らせる。

       デジタル値<200 LEDを点灯させない。
       デジタル値>=200 LEDを1個点灯させる。
       デジタル値>=400 LEDを2個点灯させる。
       デジタル値>=600 LEDを3個点灯させる。
       デジタル値>=800 LEDを4個点灯させる。


    作品:    

           部品面               配線面



    制作実習の様子 :


    毎度、ご好評をいただき、大変感謝しております。次回も是非ご参加ください。
     

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      2014.02.17 Monday

      【キャンパスニュース】:第4回学科間交流発表会:2年卒業制作最終発表会&1年チャレンジ発表会

      YSEブログ:キャンパスニュース

      2014年2月13日(木)9:00−16:00 二俣川サンハート大ホールにて、平成25年度第4回学科間交流発表会(2年生卒業制作最終発表会・1年生チャレンジ発表会)が開催されました。今回は、17の口頭発表が行われました。

      中間発表より発表数を減らしてその分、1つあたりの発表時間を長くしました。2年生による卒業制作最終発表は、情報システム科が6、アニメデザイン科が2、マイコンロボット科が3、就業体験発表が1の合計12発表。1年生によるチャレンジ発表は、情報システム科が1、アニメデザイン科が1、マイコンロボット科が3の5発表でした。

      2年生の卒業制作発表で特に目を惹いたのは、情報システム科の松浦さんが発表したコミックを共同制作するWebシステム「ボイスコミック」、デザイン科の鈴木君/大野先生の共同製作YSEオリジナル初アニメ作品「かなえてトゥインクルスター」、デザイン科の金井君の発表した30個の発泡スチロールブロックへのプロジェクションマッピングでした。

      「ボイスコミック」発表者:松浦


      「かなえてトゥインクルスター」発表者:鈴木


      「プロジェクションマッピング」発表者:金井


      1年生チャレンジ発表のロボコン報告では、マイコンロボット科の関君が、走行戦略や個体差の調査データなど、勝つための裏付けを、わかりやすく「見える化」して発表してくれました。


      就業体験報告をしてくれたマイコンロボット科の野口君は、システム運用の仕事を自分の経験をもとにしてわかりやすくイメージできるように説明してくれました。報連相の重要性やメモを取ることの大切さなどを、なるほどと思える自分の具体例とともに話をしてくれました。仕事を通してこんなにも成長するのかと、発表する姿がまぶしく思えました。


      本年度(H24年度)の卒業制作は、以下のように進んできました。
       1.第1回学科間交流発表会(学科の取り組み紹介)2013.6.12 サンハート大ホール 
       2.第2回学科間交流発表会(卒業制作キックオフ)2013.9.11 サンハート大ホール
       3.第3回学科間交流発表会(卒業制作中間発表)2013.11.18 サンハート大ホール
       4.第4回学科間交流発表会(卒業制作最終発表)2014.2.13 サンハート大ホール
       5.YSEフェスタ(作品展示・実演・デモ)2014.2.14−15 YSE本校A棟、B棟

      2年生の1年間をかけてチームで取り組むのがYSE卒業制作です。就職活動との両立で思うように進まないこともあれば、自分たちの力のなさに途方に暮れて立ち止まってしまうこともあります。春・夏・秋が過ぎ、今回は最終発表会。毎年驚きがあります。あんなにしゃべれなかったあの学生が、今この目の前で話しているこの学生か・・・。別人を見るような思いです。就活で苦労していた学生、作品作りで壁にぶつかっていた学生、家庭のことや人間関係のことで悩んでいた学生、就業体験をして見違えるように成長した学生・・・ステージで発表している姿に1人1人のドラマが重なります。

      チームで制作に取り組み、要所要所で進捗や課題や成果を発表し合う本校の卒業制作は、6月の活動報告発表、9月のキックオフ発表、11月の中間発表、2月の最終発表と、シリーズで4回発表会があります。2年生の「学び」の道しるべです。最終結果のいいとこだけの発表会ではなく、作品の成長具合・進捗状況・発生した課題への対応と解決の様子を発表してもらうことで、学生の成長の様子がリアルに分かります。知識や技術だけでなく、人間として成長していくところ見えるのも「YSE課題挑戦型プロジェクト教育」の醍醐味です。

      聞く側も真剣です。普段の授業とは違う緊張感がびんびん伝わります。


      口頭発表会に続く2日間は、制作物の展示実演を通して、口頭発表だけでは伝わらない生の作品に触れていただきます。ゲーム、ロボット、デザイン、アニメ、プロジェクションマッピング・・・口頭発表やプレゼンテーションで見せられる画像では伝わらない生の迫力があります。

       

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        2014.02.13 Thursday

        希望が丘商店会デザインコラボ報告!

        YSEブログ:コミック・CGアニメ映像科
        希望が丘商店会デザインコラボとして「拉麺屋とみ」様のWebサイトが出来上がりました。

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         拉麺屋とみ様とは以前からポスター制作などでお付き合いがあり、学生も馴染みがあり、状況もよく分かっていますが、Webサイト制作にあたっては、さらに情報が必要となり、その取材や様々な商品の撮影を行いました。

         昨年までWebサイト制作のコラボレーションは情報デザイン科の2年生が担当していましたが、今年は情報デザイン科の1年生が担当しました。

         半年間、Webデザインの授業でテキストをもとに勉強してきましたが、1年生にとってはコラボレーションという体制でWebサイトを制作するのは初めての経験でした。しかし、その分個人制作では成し得ない、全員で協力して作った!という達成感の持てる作品になり、拉麺屋とみ店主の冨山様にも感謝のお言葉を頂きました。



         これからは、さらに見直しを続け、いいものにして行きたいと思っています。
         
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          2014.02.04 Tuesday

          【情報ビジネス科】日産追浜工場へ見学に行ってきました。

          YSEブログ:グローバルITビジネス科
           

          平成26130()、日産追浜工場に見学に行ってきました。今日の見学内容は車両組立工場の見学です。東京ドーム37個分の広大な敷地には、物流エリア、生産エリア、テストコースがあり、専用の港もありました。こちらの工場では4種類の車種の組立をしていますが、100%電気自動車とガソリン車を同時にライン生産しています。


          まず、日産の歴史についてお勉強です。日本国内だけでなく、海外にも生産拠点を持ち、グローバル従業員数は16万名となっています。効率的な車体組立もさることながら、「人とクルマとの共生」をスローガンにリサイクル活動、社会貢献活動、環境活動にも目を向けて会社は動いています。

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          つづいて、バスにのって、物流エリアの見学です。こちらにはたくさんのクルマが大変きれいに並んでいます。船で運ばれていく予定のクルマは、プロの運転手によって物流エリアに運ばれ、その出荷を待ちます。塗装が剥げたりしないような工夫がされていて、そのクルマの数と丁寧な処置に学生たちはびっくりしていました。

          次に、車両組立工場の見学です。同期生産と呼ばれる生産方法は、お客様からの注文順に生産する方法で、11台異なる車種であっても、同じラインで作業が効率的に行われるよう工夫されています。そして、ベルトコンベアの素材が木材になっていたり、クルマの高さが作業によって上下するようになっていたり、従業員にも優しい環境となっていました。学生たちはじっと作業の様子を見ていて、ときおりうなずいては「ふぅ〜ん、そうか〜」「すごいな〜」「へぇ〜」と感嘆の声をあげていました。

           

          見学が終わり、レクチャー室に戻ると、温かい紅茶を用意していただき、これには「すごいサービスだ。」「おいしいです。」とみんな嬉しそう。ありがとうございました。

          質問では、「この工場内で他の車種を作ることはできるのですか?」(「はい、できます」)「すご〜い」(案内の方のにこやかな笑顔)、「電気自動車のバッテリーの寿命は?」(「20年経っても80%の力を出せます。」)「おぉ〜」(案内の方のすごいでしょの笑顔)と、かなり興味のある様子の学生たちでした。

           

          先生が驚いたのは、講義の時も工場見学の時も、みんなが驚いて発する言葉がすんなり日本語だったことです。本当に日本語が上達しているんだな、と感心しました。



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          この車が欲しいな〜。                  NYのタクシーには日産製のものもあります。

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          これからどこに行きましょうか?           こんな仕組みになっているんだ。

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          免許を取りたい留学生は多く、クルマにとても興味がある様子でした。特に、電気自動車は30分でフル充電できることや、電気代の安さ、CO2と排気ガスを出さないゼロエミッションを実現していると聞いて、学生たちはカタログをしっかり見ていました。これから、どんなクルマが誕生していくのか、期待に胸をふくらませる学生たちでした。

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